2011年3月に発生した東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。


　震災後、日本人の助け合いの心、忍耐強さ、災害に立ち向かう勇気、世界中の人々から賞賛とも言える声があがりました。同時に日本人のひとりひとりが改めて人との「絆」を強く感じる大きな出来事となりました。日本はこれから復興に向け力強く進んでいかなければなりません。ハイブリッドが日本の企業としてどんな社会貢献をすることができるのか日々思いをめぐらせています。


　ハイブリッド社は金銭処理機械、発券機、ゲートシステムなどの開発、製造メーカーとして２０年の歴史を持ち、暮らしを身近で支える機械をつくり続けてまいりました。時代がコンピュータ化し、技術の進化がめまぐるしく、ハイブリッドの機械も様々形を変えてきました。取り扱う業種も駐輪場、ゴルフ場、温浴施設、医療業界などおかげさまで多岐に渡り、拡大、成長を続けることができました。


　機械を導入する大きな目的のひとつに「効率化」「省力化」があります。日本の企業が決して楽に生きられる時代でないという裏返しでもあります。生き残るために競争が激しくなり、企業はより質の高いサービスを求められています。私も多くのお客様とお会いする中で「効率化」「省力化」という目的の向こう側に「利用者（＝エンドユーザー）とのコミュニケーション」という大切な思いを強く感じることが良くあります。私たちの創り出す機械は「冷たく、血の通わないもの」ですが、お客様の熱い思いを機械に込め、お客様とエンドユーザーのより強い「絆」を生み出す一助になるべく、日々技術革新に邁進していきたいと考えています。
　私個人もビジネス、社会生活を通じて日本人としての「絆」を大切に、身近な生活を支える会社でありたいと考えています。


　今後も、開発、製造メーカーとして高品質な製品・サービスをお客様にご提供することはもちろん、環境問題をはじめとする社会的課題への取り組みを継続しながら、便利で心豊かな暮らしを支える社会づくりに貢献してまいりますので、何卒ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

2012年４月　　　　　　　　
株式会社ハイブリッド 代表取締役社長

石川　教行